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統合医療とは

医療における新たな潮流として、患者様一人ひとりに最適な治療を施すという考え方が世界的に広まっています。近年、外科療法や放射線治療法をはじめとする技術の進歩や様々な抗ガン剤の開発により、初期ガンの改善率は飛躍的な発展を遂げました。しかし、進行したり転移が広がってしまったガンにおいて、西洋医学は効果が乏しいうえに肉体的なダメージが大きいとの側面もあります。そこで、治療に対する体力づくりや抵抗力を高めるために、西洋医学では力の及ばない部分を補う補完代替医療の必要性が叫ばれているのです。
補完代替医療には、漢方やアーユルヴェーダなどの伝統医学、指圧・カイロプラクティックなどの整体療法、さらには食物療法まで含まれており、人間本来の自然治癒力を目覚めさせて心身のバランスを整えることを目的としています。実際に、西洋医学では治療不可能といわれた症例に対しての有効性や科学的な証明も多々報告されおり、難病の患者様に朗報をもたらしているのです。
わが国においても、1998年に金沢で第一回日本代替療法学会が開かれました。これは、医療関係者の間で補完代替医療に関心を持つ方が増えていることを物語っています。
西洋医学による最新鋭の医療と地域に根付く文化を根源とした補完代替医療とを組み合わせて行う「統合医療」では、心身全体を診ることができるため、患者様中心の医療が実現するのです。高齢化が進み病気の予防が重視される現代で、統合医療への期待は日に日に大きくなっていると言えるでしょう。